スーザン・H・フォスター・コーエン 2001 子供は言語をどう獲得するのか 岩波書店
目次
第1章 言語獲得にあたって子供はどういう能力を用いるか?
基本的にはUGが生得的、という考え方にたつ。p14/15の「前提的考え方」が重要
第2章 言語が使えるようになる前に子供はどのようにして伝達を行うか?
言語以外の情報も重要 言語音とそれ以外の区別、喃語ナンゴ→言語、身振り
第3章 言語発達はいつ始まるのか?
1語期・2語期の発話の意味論的記述(ロジャー・ブラウン)
第4章 幼児は言語の働きをどう見ているか?
2〜5歳児のことば、分析(MLU) 形態・構造・機能の各側面
第5章 言語発達を左右するものは?
臨界期(レナバーグ1969)ジーニー 赤ん坊言葉 UG(LAD言語獲得装置)→中核文法の確立
第6章 子供はみな同じように言語を獲得するのか?
ジーニーの例 ダウン、脊椎被裂、ターナー症候群、ウイリアムズ症候群、自閉症
盲児は言語内部がモジュールに分かれているとする説
第7章 どの言語を習うかによって違いが出るか?
語順の自由度(英<伊・西<ナバホ)が高い→形態論に習熟早
受け身文の必要度の高い言語(セソト語)など→受身構文の習得早い
UG(核)(人称・時制)と 周縁部(数・性・有生性・人称)
第8章 言語発達が終わるのはいつか?
内容はテキストっぽいつくり(体系的)ですが、装丁はいい感じ。章末ごとに討議題目とか研究活動、読書案内などがあり、読みやすそう。(討議とか、研究は読みませんでしたが。SLAのキモの記述がたくさんあり、わかりやすい本だと私は思いました。アマゾンのカスタマー・レビューは??です。
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