Sunday, October 24, 2004

西崎 亮 1995 日本古辞書を学ぶ人のために 世界思想社

目次
第1章 古辞書へのいざない(西崎亮)
1)はじめに 2)辞書とは 3)辞書の分類(=辞書・字書・韻書・類書) 4)辞書史の時代区分(古辞書下限慶長以前:川瀬55) 5)古辞書を扱う場合の問題点(省文・仮名字体、漢字音表記=半切・類音・仮名・類音仮名併用、声点) 6)古辞書と文学研究(アクセントと解釈、意味識別と漢字、和訓の確定と意味、文字意識と解釈)

第2章 古辞書の歴史(山田健三、江口泰生、萩原義雄、湯浅茂雄)
1)奈良・平安=漢語抄、音義書から字書へ(金光明最勝王経音義、法華経単字)、新撰字鏡(現存最古の漢和辞書・昌住)、類聚名義抄・篆隷万象名義(日本人による現存最古の辞書)、和名類聚抄(源順撰)・東宮切韻・本草和名
2)鎌倉=部首引き漢和辞書(類聚名義抄・字鏡・音訓篇立・倭玉篇・字鏡ショウ・字鏡抄)、イロハ引き辞書(字類抄・名語記・仙源抄)、韻字書(文鳳抄・平他字類抄・聚分韻略)、歌語辞書(和歌色葉・八雲御抄)、語源辞書(名語記)、百科事彙集(拾芥抄・塵袋)、法華経音義書(法華経音訓)
3)室町=日葡辞書・下学集(カガクシュウ)・倭玉篇(ワゴクヘン)・運歩色葉集・節用集・温故知新書1484?・落葉集1589
4)補遺 江戸期=字集・節用集・語源辞書(和句解・日本釈名・東雅)・国語辞書(和訓栞・雅言集覧・俚言集覧)・雅語古語辞書(雅言集覧・鸚鵡抄・源偶篇・倭訓類林・冠辞考・万葉集目安補正・楢の嬬手・かざし抄・あゆひ抄 他)・俗語方言辞書(俚言集覧・かたこと・志布可起・御国通辞 他)・唐話辞書(唐話纂要・画引小説字彙・南山俗語考)・百科事典 類書(訓蒙図彙・和漢三才図会・嬉遊笑覧・守貞言+曼稿)
第3章 主要辞書各説(西崎亮・乾義彦・萩原義雄)

付章 年表・目録

翻刻のある古辞書がテキストになっていたら便利なのですがね。日葡も。

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