宮崎里司 2001 外国人力士はなぜ日本語がうまいのか 明治書院
目次
第1章 モンゴル力士、大学の教壇に立つ—旭天鵬の日本語力
第2章 辞書などなくても—教室の外に上達の王道がある
第3章 「おかみさん」は最良の日本語教師—ことばを育む「母親」たち
第4章 外国人力士の「日本語応援団」—兄弟子、床山、教習所
第5章 下町人情と外国人力士—地域との交わりは最高のけいこ場
第6章 教室以外の学習チャンスを生かそう—最新の言語学習理論にかなった学び方
第7章 外国語学習に悩むあなたへ—目からウロコのヒント集
第8章 外国人力士と相撲界
外国人力士がどのように日本語を習得しているのかを、力士本人やおかみさんへのインタビューを通して明らかにしたもの。
強い学習動機、これが短期間に語学が身に付く決め手。外国人力士は野球の助っ人外人と違って、ハングリー精神がある。日本にすもうで成功するために来ている。日本語は目的ではなく手段として必然的に身につけざるをえない。これが学習動機。
memo:イマージョン・プログラムとの類似点=目標言語の学習が目標ではなく、それを使って情報処理すること。文法能力・コミュニケーション能力のほかに、社会文化的な能力も求められること。参加者に教師以外のビジター、ゲストスピーカーなど多数。習得過程で起こる問題を訂正・修正するシステム・プログラム。目標言語漬け。
語学学習の達人7つの法則:1)強い学習動機 2)学習環境に多くの母語話者をとりこむ 3)ネットワークのなかで目標言語にひたりきる 4)教室外の学習も 5)常にストラテジー習得の工夫 6)自分の学習を自分で管理 7)モデルを身の回りにさがしだし、観察して自分にあうモノを取り込む
宮崎里司 早稲田大学助教授 http://www.f.waseda.jp/miyazaki/aqlink.html
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