Saturday, September 25, 2004

鳥飼玖美子 TOEFL・TOEICと日本人の英語力 2002 講談社現代新書

ISBN:4061496050
<目次>
序章 日本人自虐的英語観と奇跡願望
第1章 英語試験の誤解と勘違い
第2章 三大検定試験の中身はこうなっている
第3章 検定試験は何を判定しているか
第4章 日本人のTOEFLスコアはなぜ低いのか?
第5章 「資格試験」は万能か?
第6章 本物の実力をめざして
終章 資格主義から実力主義へ

◎感想
英語のコミュニケーション力がない、英語が使えない→学校英語がよくない、という短絡的な世論?に反駁。
このような考え方が出てくるのは、CMで繰り返し会話が重要とか聞かされて、それがすりこまれているからではないか、とおもう。
だいたい、国際比較をするさいは、言語のタイプの違いとか、国情の違い(植民地・強度の学歴社会・兵役)も勘案すべき。
日本人は日本では日本語だけで不自由しないんだから、英語をやる理由・必然性ないし。
内容は鳥飼先生のおっしゃるとおり。英語の先生たちもきっとそーだ、そーだとおっしゃっていることでしょう。
でも、学校を卒業して、数学が趣味のヒトは少ない(てか奇人扱い)けど、英語なら趣味として多くのヒトに受け入れられている。
なんでだろう?? マラガシ語とかフィチョル語とかはほとんどだれもやらないのに。
えっと、どうでもいいことですが、文体が統一されていないところがあってちょっくら気になりました。


◎メモ
communicative competence
 1972 (Dell Hymes) 言語知識(文法など)+運用能力
 1980 (Michael Canale and Merrill Swain)1)文法的能力 2)社会言語学的能力 3)談話能力 4)方略的能力
              

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