ロッド・エリス 第2言語習得のメカニズム ちくま学芸文庫
第2言語習得のメカニズム ちくま学芸文庫
ロッド エリス (著), Rod Ellis (原著), 牧野 高吉 (翻訳) 価格: ¥1,050 (税込)出版社: 筑摩書房
ISBN: 4480087583 ; (2003/04)
<<目次>>
第1部 概説(はじめに:第2言語習得の記述と説明
-学習者言語の本質
-学習者の中間言語
-中間言語の社会的側面
-中間言語の談話的側面
-中間言語の心理言語的側面
-中間言語の言語的側面
-第2言語習得における個人差
-教室での言語指導と第2言語習得
-おわりに:第2言語習得の複眼的視点)
第2部 リーディング
第3部 参考文献
第4部 用語解説
◎感想
この本は世界的ベストセラーだとか。(私もちくま文庫版、つまり結構売れた本てことですね)ちょっとよみにくい訳でした。
前期の「第2言語習得」のテキストはSusan M Gass の Second Language Acquisition で途中までしか行かなかった。
それで、ちょっと日本語の訳のあるものを読んでみようと。読んでみても。中間言語がどしたの? という程度で、よく分かりませんでした。ストラテジー(方略)についてもどう役立つかはまだわからない、ということで。
ここでは形式中心の指導(つまり文法訳読法とかALオーディオ・リンガル法とか)に批判的なんだけどーー文法項目の理解には有効だが言語習得には効果がない、とーーその説明も納得できない。たとえば、アメリカの軍隊式言語教育によって短期間で日本語をマスターしやがて古典までも読みこなせるような学者が何人も育ったのは「効果」があったからではないのか、と思うが。(もっともそういうヒトたちはたいへん優秀だったのはたしか)
いちおう目は通した、というところで、消化できていません。
ちなみに、Rod Ellis さんは現在オークランド大学で教えていらっしゃいます。(応用言語学には日本人RAが2名)
<メモ>
-第2言語学習者の習得の順序(文法体系等の再構築)が認知メカニズムによること
-中間言語(第2言語知識の中間的体系)
1)50s~60s 行動主義 習慣の形成による説明→X
2)60s~70s 知性主義(人間固有の生得的言語獲得能力) →中間言語理論
インプット→[インテイク→第2言語知識]→アウトプット (コンピュータ・モデル)
-談話規則
-言語転移 =認知プロセス(セリンカー)
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