山田俊雄 2003 日本のことばと古辞書 三省堂
ISBN: 4385361274 ; (2003/05)
目次
「闇から牛」—漢字とその訓についての話
酉年のちなみに
明治初期の闕画
随想(退職に際しての口演)
「衣+上 衣+下」の話
ある擬製漢字についての所感—「裃」と「〓〓」と
書名の読み方
梅の道地
日本のことばと古辞書(芥子となたね、草馬=メムマ)
漢和といふこと—「聖」の字などについて (中国での使用、先行文献あり)
漢和事典と国語事典とのあはひ
国語事典を読む—和漢洋にわたる語について(南北戦争・黄禍・勿忘草)
『兵員要語帖』といふ資料
明治五年の「学制」の「仰せ出され書」の本文について
漢文訓読の入門(その一〜七) 江戸時代の入門書紹介など
中世もすこし勉強することになって、ちょっと予備知識を仕入れるため、読んだ。辞書知識は必要だから。期待していた解説系の本ではなかったが、読み物としておもしろかった。
舊漢字・歴史的假名遣ひ だし、例えば、「耶蘇教」という表現もなんだか、時代がかっているしで、いかにも年配のかたの文章ではあるが、どことなくなつかしい感じがした。自分の年齢のせいか?? そんなはずは・・・
その山田先生も、カタカナは「シヴイルウオー」と書いていらして、vの音に(日本語にはないけれど)こだわりが示されているのがおもしろい。「シビルウオー」ではだめなのか。
蘊蓄、トリビアねただらけで、TVの番組に投稿してもいいかも。密教の祈祷のときに焚いているのはゴマじゃなくて、ナタネである、とかね。
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