青木直子・尾崎明人・土岐哲 2001 日本語教育学を学ぶ人のために 世界思想社
目次
序章 日本語教育はだれのものか
第1部 何が学習されなければならないのか
日本語能力とは何か
スキルとは何か
学ぶことを学ぶ能力
第2部 学習はどのように起こるのか
認知心理学的視点
ヒューマニスティック・サイコロジーの視点
フレイレ的教育学の視点
状況的学習論の視点
普遍文法の視点
第2言語習得研究の歴史
第2言語習得の現状
第3部 教師の仕事
教師の役割
異文化間コミュニケーションと日本語教師
アクション・リサーチ (AR)
教師の一日
日本語教育の分野では、アメリカやオーストラリアからの主に英語文献からの知識が多い。だから横文字(カタカナ)が多い。しかし、この本のなかの教育に関する部分は、もしかするとこくご教育の分野で、例えば大村はまの仕事などにすでにあるようなことも書かれているのではないか、とふと思った。教育プロパーではないので、詳しくは分からないが、たとえば、褒め方などというのは、小学校の先生にとっては、常識のような大村セオリーみたいのがあるのではないだろうか。それは仮説でも何でもなくて「こうしなければなりません」というふうに書かれているかもしれないけれど。
なかなかコンパクトによくまとめられている本です。第2言語習得のおおまかな研究史・流れも概観されていて、助かります。
0 Comments:
Post a Comment
<< Home