戸田禎祐 1997 日本美術の見方 角川書店
東大文学部美術史ゼミのテキストとしても使われたもの。
I先生の後期の日本美術史のテキスト予習。
目次
1 日本美術における中国の影響
宋元画の影響
唐絵と大和絵
装飾性と工芸性
円光の表現
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中国の美術史研究家は中国の美術にしか興味がないようだが、東アジア全体での比較が重要な意味を持つことも多いのだ、というような話。
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2 日本美術における日本的なもの
宗達
界画 信貴山縁起絵巻
琳派 草花図
日本的な絵画鑑賞の成立 牧ケイ「露山図」→切断
東アジア絵画史の展望 日本:観美(視覚的美)中国:真(リアリズム)
ギリシアのヌードと中国の山水画の成立は世界の美術の歴史の奇跡といえる現象
3 水墨画における中国と日本
『宣和画譜』→日本絵画は、絵が綺麗で見た目の美しさをとろうとしている、真(リアリティー)はないと評。
中国では唐中期に水墨画(色彩を捨て、トーンのリアリティへ)が起こり、元代に具象画が起こる。
日本は南宋の山水画(暗示的)の一部分を受け入れ、水墨の本質=巨大なイリュージョン を拒否
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