Thursday, July 19, 2007

あさのあつこ ランナー 2007 幻冬舎

《内容》
長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の加納碧李は、複雑な境遇の妹を案じ、陸上部を退部することを決意した。だがそれは、たった一度レースに負けただけで走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳だった。走ることから、逃げた。逃げたままでは前に進めない。碧李は、再びスタートラインを目指そうとする—。
『バッテリー』のあさのあつこが描く、陸上小説。


というか、家族テーマの青春小説(そういうジャンルがあるとすれば)。それともYA(ヤングアダルト)向け、というのかな。依存とか虐待なんかもあり、それをうけとめるティーン世代のための小説かと。作者の実年齢は50代だけど、視点がいつも10代という点がスゴイと思う。10代はこんなこと考えてないだろうけど、それを代弁しているというので、支持されているのだろう。

帯に書かれていた、
この作品は、現代の『走れメロス』だ。 かすかにでも、信じられる愛があるならば、碧李よ走れ。「メロス」と なれ。ーー茂木健一郎氏(脳科学者)

というのは、意味不明。信じて走る=メロス だと? 「走る」という語しか共通項がないような気がする。

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